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【大腸がん発見記Vol.2】手術で大腸ポリープを取る

入院して手術に臨む!

3泊4日の予定で入院し、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行います。
手術と言ってもほぼ内視鏡検査の時と同じ状況なので、化粧はしたままだしマニキュアを落としてなど言われず、特に制限はありません。

内視鏡検査の時と同じように、数時間かけて2Lの下剤を飲んで腸をからっぽの綺麗にします。

手術に使う内視鏡は、先端に小型カメラとライトが付いた細長い管状の形をした手術器具で、モニタを見ながら手術器具を手元で操作して腫瘍を切り取れるようになっています。
大腸の粘膜には痛みを感じる神経がないらしく、切られても痛みは感じないとのこと。

ということで今回も、麻酔などナシ、お目目ぱっちりしたままでお尻に内視鏡を入れて手術します。
だから恥ずかしいってば〜〜!!!
今回も、 内視鏡を出し入れする時は「私は死んだんだ」と思ってやり過ごしました。 

手術は4時間以上かかりました

当初、手術時間は2時間半の予定でしたが、結局4時間以上にも及ぶことになりました。

私のポリープが意外に深くまで入り込んでいたらしく、また筋肉を巻き込んでいる箇所があり切り取るのに苦戦していました。
やっかいなポリープでホントすみません・・・と、4時間以上も頑張っている先生に申し訳ない気持ちでいっぱい。

私もずっとモニタで手術を見ていました。
手術はポリープをジュッと焼き切るって感じで少しコゲた匂いがした、気がします(気のせいかな〜?)。

腸は痛みを感じる神経がないので痛くないとのことでしたが、ところどころで、ジュッと焼き切る時にお腹の中からチクッチクッと痛みが。
なんだかヘンな感じです。

しかし一番参ったのが・・・。
肛門近くにポリープができていたので、内視鏡を肛門付近で何度も出し入れされるとぞわぞわ〜っ!ヒ〜〜!!
ぞわぞわ〜〜!!ってする度に涙が出てきて困りました。(きっと先生、痛くて泣いていると思っただろうな)

4時間後、やっと全て切り取ったポリープを見せてもらったら、お肉の塊みたい。そりゃそーだけど。
写真撮ればよかったな。

手術後

これにて手術は無事終了!
歩けるんだけど「起き上がっちゃダメ」と言われ、ストレッチャーに乗せられてそのまま病室に行きます。
今日から数日は病院でお泊りです。
今日は食事はナシ。点滴で生きていきます。

看護師さんに「こんなに元気な術後の人なかなかいないですよ〜」と言われるほどピンピン元気でした。
そう、この時までは・・・・。

急遽、2回目の手術が必要に!

翌日の午前中にCTスキャンをして術後の様子を確認します。
午後に、その結果を元に主治医の先生がきて説明がありました。
いつもは優しい先生の顔がなんだか険しくて、どうしたのでしょう。悪い予感がよぎります。

切り取ったポリープ跡に穴が開いていた

CTスキャンで確認したところ、懸念していた筋肉を巻き込んでいた箇所に穴が開いていました。
手術を私もずっと見ていたのでわかるのですが、筋肉を巻き込んでいる箇所があり、そこを切り取るのに苦戦していました。
でもそこを切らないとポリープが取れないため、切るしかないですよね。

で、穴が開いたままだと、そこから大腸の内容物が外に漏れ大変なコトになるそう。
これは「様子を見る」などの選択肢はなく、一刻も早く手術で穴を閉じた方がいいそうです。
ということで、 突然その日の夕方に緊急手術を行うことに!  ひょえ〜〜!
でも。
「信頼している先生が言うことなので大丈夫!」と思うと、落ち着いて手術室に向かうことができました。

いざ、初の全身麻酔手術へ

今度の手術はノーメイクでマニキュアもダメ、全身麻酔の本格的な外科手術。
救いは、ポリープがあった場所が肛門近くだったため肛門からの手術となり、体を切らなくて済んだこと。
その分、外科先生が大変だったと思います…。

夕方17時ごろ手術室に入り、麻酔のためすぐに意識は無くなります。
そのあと意識が戻ったのは21時近く、術後室でした。
前日の内視鏡手術の時と違い、体が全然動きませんでしたが、思ったより痛くないな〜というのが感想。
翌日まで術後室で過ごし、翌朝、車椅子で病室に戻りました。

19日の入院ライフ

戻って気づいたのですが、鎖骨のところ、胸の上あたりに点滴管が設置されていました。

この管が痛い。
ずーっと痛い。
なんとかならないものか・・・。
それで試行錯誤をして発見したのです。
「胸を寄せて上げて固定」すると痛みが和らぐということを!!
ということは「寄せて上げるブラ」で何とかなるんじゃ…?
そう思い、さっそく家族に「寄せて上げるブラ」を買ってきてくれるようお願いしましたよ。

詳しくはこちら

【大腸がん】救世主!「寄せて上げるブラ」

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術後9日目、初の食事

入院生活唯一の悩みも無くなり、体を切っていないからか、その後も順調に回復。
術後9日目には、とうとう術後初の食事が!
ほぼ液体ですが。

祝!術後初の食事

特にお吸い物が、出汁が効いててすっごく美味しかった〜!

切り取ったポリープは「がん」でした

術後14日目には、病理検査に出していたポリープの検査結果が返ってきました。
この結果により病名は 「早期大腸癌」 となりました。
やはり「がん」だったのですね。
早期発見らしいので、死ぬことはないみたいです。ヨカッタ!

ただ、さらに精密に検査した方が良いそう。
ということでさらなる精密検査に出してもらうことにしました。

検査に出したポリープは、こんな感じでスライスして検査されたようです。

リンパ管や血管への侵襲はなく、深さは900μm。
深さが1000μmを超えると、ポリープがあった直腸を切除した方がいいそう。ギリギリセーフ?!

退院前日には点滴も外れました

食事はだんだん固形化していき、術後17日目にはとうとう点滴も外せる事になりました。
これで、普通の生活と変わらない姿に。
こうして翌日、無事退院することができました。

楽しかった入院生活。病院のみなさんに感謝!

当初の3泊4日の予定だった入院は、18泊19日と大幅に延長。
ですが、 全身麻酔手術、静脈点滴、9日の絶食 など、初体験だらけの入院生活はとても楽しいものでした。
これも、いつも面白いお話で楽しませてくれた先生や、優しく接してくれた看護師の方々、そしてたっぷりの自由時間のおかげだと思っています。

今後は、再度精密な検査に出した結果が問題なしと判断されればOKです!
そう、問題がなければ・・・。
まだまだ【大腸がん発見記】は続きます。

Continue・・・

参考サイト

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